あばま紀行 とっておきの品 セット配送 ハーブ園
里山・貸し農園・帰農支援 クラフト・素材 リンク お問合せ
ハーブ図鑑
「百花爛漫」

 果樹、野菜、ハーブの収穫体験農園!
 

あばま観光農園・観光ハーブ園


あばま ハーブ図鑑

写真は全てあばま園で撮影したものです

!ハーブの中には強い薬効を示すものがあり、妊婦の方や投薬治療中の方は摂取しないほうがよいものがあります。

Spring.春 Summer.夏 Autumn.秋 Winter.冬
Parsley
パセリ

芹(せり)科
・学名 Petroselinum crispum
Petroselinum : オランダゼリ属
crispum : 縮れた,皺がある
Petroselinum(ペトロセリナム)は、「石の間に生えるセルリ」という意味。

・ハーブの一種。香りあり。
・ヨーロッパ南東部原産。
・料理の添え物になり、食べられます。 ビタミンA、Cと鉄分を多く含む。
・漢名は「早芹菜」。
・サイモン&ガーファンクルの名曲 「スカボローフェア」
Basil
バジル

紫蘇(しそ)科
・学名 Ocimum basilicum
Ocimum : オキマム属
Ocimum は、古いギリシャ語の
「okimon(香りを楽しむ)」が語源。

・ハーブの一種。香辛料になる。一年草。
・中近東地方原産。
・インド、ネパールでは神聖な植物とされている。
・「スイートバジル」という品種がよく知られる。
葉っぱはスーパーで売られている。
いい匂いです。

・花は白色のものを見かけるが、うす紫色のものもあるらしい。

・別名 「目箒(めぼうき)」
目に入ったゴミを取るときにバジルのタネが役に立つことから。
「バジリコ」
イタリア料理の”スパゲッティバジリコ”はこのバジルを香辛料に使う。
Thyme
タイム

紫蘇(しそ)科
・学名 Thymus vulgaris
Thymus : イブキジャコウソウ属
vulgaris : 普通の,通常の
Thymus(タイマス)は、ギリシャ古名の「thyme(香)」または 「thymo(神聖な)」が語源といわれている

・地中海沿岸原産
・ハーブの一種。夏に開花。
・葉、茎を生のまままたは乾燥させて香辛料として使う。独特の風味と防腐効果があるため、肉類の料理によく使われる。薬用にもなる。
・「タイム」は、学名でもある「Thymus」の読みからきたもの。
・別名「立麝香草(たちじゃこうそう)」

・「麝香草」シリーズ
立麝香草 伊吹麝香草
・サイモン&ガーファンクルの名曲「スカボローフェア」
Chamomile
カモミール
カミツレ
菊(きく)科
now printing...
ホット、アイス(MILK)
・ほんのりりんごの香り
・安眠、消化促進、体を温める効果
ジャーマン・・・、ローマン・・・、ダイヤーズ・・・
「大地のりんご」の学名をもつ。

・学名 Matricaria recutita
Matricaria : マトリカリア属
Matricaria(マトリカリア)は、ラテン語の「matrix(子宮)」が語源。
婦人病に薬効があることから。

・インド、ヨーロッパ原産。
・葉は線状で香気がある。
・夏、白い頭花をつける。
・花を乾燥させ、生薬として用いる。
ハーブティーとしても使われる。
花には甘い芳香がある。
成熟するにつれて花芯が盛り上がり、周辺の舌状花は垂れ下がってくる。
この中に甘いリンゴのような香りの精油がたまる。

・別名「カミルレ」「カミツレ」いずれも、オランダ語の Kamille を発音したもの。
Rosemary
ローズマリー

紫蘇(しそ)科
now printing...
ホット(MILK)
・気分すっきりリフレッシュ
・脳の働きを活性化、記憶力、強壮、疲労回復

・学名 Rosmarinus officinalis
Rosmarinus : ロスマリヌス属
officinalis : 薬用の,薬効のある
Rosmarinus(ロスマリヌス)は、ラテン語の「ros(露)+ marinus(海の)」が語源。
海岸近くに生えていることから。

・地中海沿岸原産。
・青紫色の小さい花。葉は細長い。
・芳香あり。
・薬用、香料用に栽培される。

・5月9日の誕生花
・花言葉は「静かな力強さ」
・サイモン&ガーファンクルの名曲、 「スカボローフェア」には、下記4つの植物が登場します。
パセリ、セージ、ローズマリー&タイム
Mallow
マロウ

葵(あおい)科
★色が変わる!
ホット
・レモンを加えるとブルーからピンクへ
咳や気管支炎など呼吸器系に。


・学名 Malva sylvestris(コモンマロウ)
Malva : ゼニアオイ属
sylvestris : 森林生の,野生の
Malva(マルバ)は、ギリシャ語の「malache(柔らかくする)」ということばが語源。粘液に、ものを柔らかくするような性質があるらしい。

・ヨーロッパ原産。
・夏、きれいなピンク色の花が咲く。
・葉っぱには少し凹凸とギザギザがある。
・茎や葉は、古代ギリシャ・ローマ時代から野菜として使われてきた。
紅茶などの材料になる。
・「ムスクマロウ」(背が高い)や「コモンマロウ」(小型種)などの種類がある。 Musk mallow, Common mallow
・「マロー」とも読む。

・別名「薄紅葵(うすべにあおい)」

Lavender
ラベンダ

紫蘇(しそ)科
Lavender
(55kb)
Lavender
(62kb)
ホット(MILK)
・心地よい香り
・不眠症、偏頭痛、めまい、ぜんそく、気管支炎、高血圧、リウマチに。

・学名 Lavandula angustifolia
(イングリッシュラベンダー)
Lavandula stoechas
(フレンチラベンダー)
Lavandula : ラバンジュラ属
angustifolia : 幅の狭い葉をもつ
stoechas : ラワンデルのような匂いの
Lavandula(ラバンジュラ)は、ラテン語の「lavare(洗う)」が語源。
ローマ時代に入浴時の香水として使われていたことに由来。

・有名なハーブの一つ。
・地中海沿岸原産。南フランスに多い。
・晩春から夏にかけて、小さな花をたくさんつける。
・芳香あり。”香りの女王”と呼ばれる。
この香りは、殺菌、消炎、鎮静効果のある酢酸リナリルなどを含んでいる。
線香の香りつけにも使われる。
・花や茎からとれる「ラベンダー油」は香水などの化粧品の原料になる。
・北海道の富良野の「ラベンダー畑」が有名。

・6月24日の誕生花(ラベンダー)
・花言葉は「繊細、優美」(ラベンダー)
Mints
ミント

紫蘇(しそ)科
now printing...
ホット(MILK)
・清涼感のある香り
・神経、頭痛、疲労をやわらげ消化を促進

・学名 Mentha : ハッカ(メンサ)属
Mentha(メンサ)は、地獄の女王にハッカに変えられてしまったといわれている、女神の「Menthe」の名前に由来。
(ギリシャ神話)

・ハーブの一種。
葉っぱを利用してミントティーを作る。
・小さい花がいっぱい段々になって咲く。
・いろいろ種類がある。
「ペパーミント」「アップルミント」、「パイナップルミント」などなど・・。

・精油には消化、消毒、強壮の効果があり、歯磨き粉やチューインガム、化粧品、入浴剤、紅茶などの香料、菓子類、料理等に使用される。
(いわゆる「ハッカ」)
・別名 「西洋薄荷(せいようはっか)」。
Lemon grass
レモングラス


Lemon barm
レモンバーム
(メリッサ)
しそ科
メリッサ属
now printing...
ホット、アイス(MILK)
・さわやかなレモンの香り
・消化を助け精神疲労を回復。発刊作用。

【学名】Melissa officinalis L.
【和名】セイヨウヤマハッカ
【英名】Lemon balm,melissa

シソ科の多年草
葉がレモンに似た甘く爽やかな香りがします。
夏に目立たない淡い黄色い花が葉腋に房になって咲きます。

レモンバームは、2000年以上昔から栽培されてきたハーブで、もともとはミツバチ用の植物として栽培されていました。
英名の【Melissa】はラテン語、ギリシャ語でミツバチという意味です。

修道院の始祖と云われるベネディック派の修道士が本格的に栽培を始めてから、健康維持のために用いられるようになりました。

ドイツのハーブ辞典「Teedrogen」によると、主成分として、シトラール、シトロネラールなどの精油の他、ローズマリン酸などが確認されています。
Hyssop
ヒソップ

(ヤナギハッカ)

妊婦、高血圧症使用不可!

Hyssop
★葉を肉・魚料理の香り付けに少量利用。花、葉をリキュールの香り付けに。
★「お茶」花穂、葉。鎮静作用、去痰作用がありカゼや気管支炎を改善。
★葉をつぶして打ち身、傷の湿布剤に。
★キャベツのそばに植えると白い蝶がこない。ブドウと共生!?
★香水の原料
Borage
ボリジ

ルリチシャ(瑠璃萵苣)
紫科(Boraginaceae)



ボリジのアイスキューブは涼しげです。
・学名 Borago officinalis
Borago : ボラゴ属
officinalis : 薬用の,薬効のある
Borago は「Borra(剛毛)」の語に由来。

地中海沿岸原産
耐寒性一年草のハーブです。ヨーロッパから北アフリカに分布します。日本には明治の中頃に導入されました。英名は、Common Borage

「ギリシアの泉に」
無塩食の味付けに利用

★花をそのままサラダや料理の飾りに。氷に固めてもきれいです。葉はきざんでサラダ、ヨーグルト、サンドイッチへ。 葉をテンプラに。

★「美容」葉に肌をしっとりさせる効果。
★トマトを害虫から守り、イチゴと強壮します。
★花、葉の浸出液はセキを鎮め、のどの痛みを軽減。
★ミネラル、カルシウムを含む。
★副腎を刺激。

・地中海沿岸原産のハーブ。
・きれいな星形5弁花の青紫花。 春から夏にかけて咲く。
・全体が白い毛(剛毛)でおおわれている。
・葉っぱごと食用になる(サラダ等)。 カルシウムやリン、ミネラル成分を含む。
・別名「瑠璃萵苣(るりちしゃ)」 「スターフラワー」

Fennel
フェンネル

ういきょう
芹(せり)科
Fennel
(48kb)
★整腸作用あり
葉を少量サラダに。魚料理によく合います。甘い独特の芳香です。
ディルの仲間。

・学名 Foeniculum vulgare
Foeniculum : ウイキョウ属
vulgare : 普通の、通常の
Foeniculum(フォエニクラム)は、同じラテン語の「foenum(乾草)」が語源といわれる。

・地中海沿岸原産。平安時代に渡来。
・葉っぱはすごく細い糸状。
・春から夏にかけて、黄色い傘状の小さい花がいっぱい咲く。
・古くはローマ時代から栽培されてきた野草。 胃薬、香料などに使用される。
「魚のハーブ(fish herb)」ともいわれ、魚料理にもよく使われる。

・別名「呉の母(くれのおも)」
古名。
・「ブロンズ・フェンネル」や「フローレンス・フェンネル」などの 園芸品種がよく知られる。

・6月23日の誕生花
・花言葉は「賞賛に値する」
Stevia
ステビア

★甘味料

Stevia
Artichoke
アーティチョーク

西洋あざみ
菊科


カールドン Artichoke
★ツボミをゆでてガクの部分を食べます。
効:★葉、根に胆汁分泌促進効果、肝臓や消化器の強壮作用、血中コレステロールを下げる効果などあり。
フランスを中心に料理に利用。

・学名 Cynara scolymus
Cynara : チョウセンアザミ属
scolymus : 刺(とげ)の
Cynara(キナラ)は、ギリシャ語の「cyno(犬)」に由来する。 花のまわりのとげが、犬の歯に似ていることから。

・地中海沿岸原産。1868年に渡来。
・薊(あざみ)を全体的に大きくした感じ。
・葉っぱはギザギザでとげあり。
・開花直前の多肉質のつぼみ部分をゆでると食用になる。
古くから野菜として栽培されてきた。
・夏に咲く花は紫色でとてもきれい。
・庭園樹や切り花としてよく使われる。

・別名「朝鮮薊(ちょうせんあざみ)」
アーティチョークとカールドンは似ていますが、食べるところが多いのはアーティチョークで、切花に多いのはカールドンです。

Oregano
オレガノ

ハナハッカ

Oregano
「魅惑の山」(ギリシア語)

★イタリア料理に欠かせないスパイス。
Sage
セージ

!妊婦さんは食べちゃダメ
紫蘇(しそ)科
Sage
★5月の開花前のものをお茶に。フルーティー。
★葉を肉・魚料理、匂いの強い食材に利用。鳥の丸焼きにタマネギと一緒につめる。
若い葉を酢やバターに加える。
★「化粧水」葉の進出液をフェイシャルスチームやローションに。
★「お茶」殺菌作用、神経強壮、血液浄化、生理不順改善、更年期障害改善。
★消毒、殺菌。
★ソーセージの語源。
★「長生きしたかったら庭にセージを植えなさい」(中国のことわざ)

・学名 Salvia microphylla(チェリーセージ)
Salvia : サルビア属
microphylla : 小さい葉の
Salvia(サルビア)は、ラテン語の「salvare(治療)」「salveo(健康)」 が語源とされる。
この種の植物は薬用になるものが多いことから。

・大きく分類するとサルビアの一種です。
・地中海沿岸原産。
・白、赤などいろんな色のものがある。
・アメジストセージの別名もセージという。
・サイモン&ガーファンクルの名曲 「スカボローフェア

セージ・ティー
 用意するものは、熱湯、フレッシュ・セージ(一人分で3〜5枚)。
 セージは香りが強いので、多く入れすぎないこと。お湯は沸騰が少し落ち着いてから注ぐことがポイントです。
 これはぜひ、5月のフレッシュ・ハーブでお試し下さい! セージだけのストレートでも美味しくいただけますが、りんごの小さくスライスしたものをいれたり、蜂蜜をたらしても合います。りんごのフレーバー・ティーとブレンドしても美味しいですよ。特に脂っこい食事の後にお奨めです。
セージの天ぷら
 セージを、天ぷらをする時の具材のひとつにして下さい。消化を助けるので、
 食後の胃もたれがないと言われます。
 これは5月のセージでなくても十分いけます。油で揚げると、別の食べ物のように香りがマイルドになり、いくらでもパクパクいただけます。でも気を付けないと、あんまり美味しくてセージが裸になってしまわないように、ご 用心…。

セージのバター・ソース
 これは単品でいただくのではなく、ゆでたジャガイモやパスタ、魚のムニエルやグリルした肉に、かけたり和えたりしてお試し下さい。このソースだけでカンタンにプロの味になりますよ!
 用意するものは、バター、セージ、塩・胡椒です。弱火にかけたナベにバター を入れて、溶けたところにセージの小枝を入れて合わせ、塩・胡椒で味を整えて出来上がり。ポイントは、セージをたくさん入れすぎないこと。ソースはアツアツの状態で使うことです。いろいろ試して、このソースに合った食材を探してみて下さい。
Yallow
ヤロー


(71kb)
ドライフラワーに
ムラサキルーシャン

(43kb)
青い花をつけます。
青リンゴの香りがします。
Bergamot
ベルガモット
(タイマツバナ)

(50k)
★アメリカ大陸先住民族が健康茶として飲用。
★疲労回復、リラックス効果に優れる。
アマランサス
非常に栄養価の高いアンデス原産の穀物です。
実は雑穀として。葉はおひたしに。
葉のテンプラはさっくりしててオススメです。
しそ
紫蘇(しそ)科
テンプラ定番。白身魚を巻いてもグー。

・学名 Perilla frutescens
Perilla : シソ属
frutescens : 低木状の

・中国原産。
・秋頃に小さい花が咲く。
・青紫蘇(あおじそ)と赤紫蘇(あかじそ)がある。
【青紫蘇】 葉は緑。「大葉(おおば)」ともいう。 手巻き寿司に巻いたり天ぷらにして食べる。花は白。
【赤紫蘇】 葉、花とも赤紫色。 梅干しとセットにされることが多い。花穂部分は「花穂紫蘇」ともいい、刺身の添え物にする。
・別名 「野良荏(のらえ)」 紫蘇の古名。
みょうが
物忘れ・・・実はリラックス効果。安眠にグー。

あばま 花・果実 図鑑 「百花爛漫」

「桃栗3年、柿8年」「ビワは9年でなりかねる」 / 「杏一益、梨二益、カリン百益」



 ▼あばま園での開花時期の早い順に並べてみました。

Spring.春 Summer.夏 Autumn.秋 Winter.冬


薔薇科
開花:2月末
結実:3月
成熟:4月
・学名 Prunus mume(梅)
Prunus mume var. bungo(豊後梅)
Prunus : サクラ属
mume : ウメ
(江戸時代の梅の呼び名=ムメ)
bungo : ブンゴウメ(日本名)
Prunus(プラナス)は、
ラテン古名の「plum(すもも)」が語源。

梅の英名はJapanese apricotですが、実は中国原産の落葉低木です。
別名には、好文木(こうぶんぼく)・花の兄・春告草(はるつげぐさ)・匂草(においぐさ)・香散見草(かざみそう)・風待草(かぜまちぐさ)・香栄草(かばえそう)・初名草(はつなそう)・「木の花」(このはな)等があります。
 別名の「好文木」は、昔、晉の哀帝が書物を開くと必ず梅の花が開いた、という故事にちなんでいます。
   梅一輪 一りんほどの あたたかさ  (服部嵐雪)

 俳諧では、「野梅」「白梅」「紅梅」「臥竜梅」「老梅」「枝垂梅(しだれうめ)」「梅林」「梅見」等とともに春の季語です。「探梅」は冬の季語です。

・「松 竹 梅(しょうちくばい)」
・中国で呼ばれる「四君子(竹、梅、菊、蘭)」の一つ。水墨画の画材にもよく使われる。
・「梅に鶯(うぐいす)」
梅に鶯を配した豪華な図柄
→ とりあわせの良いもののたとえ 他に「獅子に牡丹」「紅葉に鹿」

・1月1日、2月3日の誕生花(梅)。
・花言葉は「厳しい美しさ、あでやかさ」(梅)。

花言葉は、忠実・独立
杏(あんず)

薔薇科


開花時期3/25頃〜 4/ 5頃
・学名 Prunus armeniaca
Prunus : サクラ属
armeniaca : 小アジアのアルメニアの
Prunus(プラナス)は、
ラテン古名の「plum(すもも)」が語源。

・実(み)は食べられる。”アプリコット”。
6月頃熟す。実の核の中のアンニンという部分には強力なせき止め、鎮静作用がある。
また、ベータカロチンがたいへん多い。
ジャム、果実酒などにも使われる。
・中国原産で、奈良時代に梅とともに中国から渡来したといわれる。
・漢名の「杏子」の唐音から「あんず」となった、
または、「甘酢梅(あますうめ)」が変化して「あんず」になったとも。

・ピンク色の花。桜とよく似ている。
開花は桜より少しだけ早い。
幹の部分は桜と同じく横向きの線が入る。
また、豊後梅(ぶんごうめ)は、梅と杏の中間種らしく、杏は豊後梅ともよく似ている。

・長野県千曲市(旧「更埴市」、長野市の南)に「あんずの里」があり、毎年4月上旬〜中旬頃観光客で賑わう。
・「杏一益、梨二益、カリン百益」の言い伝えが中国にある。


花言葉は、疑惑・遠慮・気後れ・乙女のはにかみ・誘惑・慎み深さ
ギリシャ神話のお話。

 主神ゼウスが夢の中で流した精液が染み込んだ大地から、両性具有のアグディスティス(後のキュベレー)が生まれました。神々が相談した結果、アグディスティスの男性器を切除し、女神にすることを決めました。切除された男性器を地中に埋めたところ、そこからアンズの木が生えてきました。
 サンガリオス川の川の神の娘ナナは、知らずに、そのアンズの実をもいで家に持ち帰りました。ところが、家に帰った時にはアンズの実はなく、ナナは妊娠していました。まもなくナナは男の子を出産し、その子はアッティスと名付けられました。

 女神アグディスティスは、美しい成年に成長したアッティスを見て恋に落ちました。アッティスも女神の愛を受け入れましたが、アッティスはペッシーヌの女王と結婚することになってしまいました。アグディスティスは嫉妬のあまりアッティスを発狂させました。アッティスは自ら去勢してしまいました。その時にアッティスが流した血からすみれの花が咲きました。
 母親のナナはアッティスを哀れに思い、神に祈って、アッティスの魂が松の木に宿るようにしてもらいました。


 ギリシャ神話の別のお話。

 トラキアのビザルタイの王女ピュリスは、アテネの王アカマースと婚約していましたが、結婚する直前にトロイ戦争が起こりました。アカマースが参戦したために、ピュリスは彼の帰還を待ち続けました。10年後、トロイ戦争は終わりましたが、アカマースは帰ってきませんでした。アカマースの乗った船が水漏れし、帰還が遅れたのですが、そのことをピュリスに伝える方法がありませんでした。ピュリスはその後さらに9年待ちましたが、アカマースが戦死したものと思って自殺してしまいました。女神アテナはピュリスを哀れに思い、彼女の魂をアンズの木に宿らせてあげました。
 ところが、ピュリスの死んだ翌日に、アカマースが帰ってきました。アカマースはピュリスのことを聞くと、アンズの木を抱きしめて優しくキスしました。すると、アンズの木は葉も茂っていないのに花を咲かせました。この時からアンズの花は、葉をつける前に咲くようになったのでした。

 (花物語「アーモンド」のお話と同じ題材を扱っているのだと思います。)


 葛洪(かっこう)著「神仙伝」のお話。

 昔、中国の廬山(ろざん)に菫奉(とうほう)という医師がいました。菫奉は、患者の病気が治ってもお礼のお金は受け取らず、重病だった者には杏の木5株を、軽病だった者には杏の木1株を植えさせていました。いつのまにか、10万株以上の杏の林ができ、成長した杏の木は、たくさんの実をつけました。杏の種は、杏仁(きょうにん)と呼ばれるよい漢方薬になりました。
 人々は、この杏の林を菫仙杏林(とうせんきょうりん)と呼ぶようになりました。また、この故事から、中国では杏林(きょうりん)といえば医者のことを指すようになりました。


 「李広の杏子」のお話。
 (上海文芸出版社編蔡敦達・高梨博和訳「敦煌の伝説・下」(東京美術)より)

 李広将軍とその部隊は漢の皇帝に命じられて匈奴退治のために夏の盛りの頃に敦煌にやってきましたが、ゴビ砂漠の中で道に迷ってしまい、水不足に陥りました。すると、砂漠の遥か彼方に虹色の2枚の布が浮かびあがり、蜜のように甘い香りが風に乗って漂ってきました。将軍達は布を追いかけましたが、布は将軍達が近付くと遠ざかることを繰り返したので、怒った将軍は布に向って矢を放ちました。矢は1枚の布を射抜き、その布は地面に落ちました。将軍達が布の落ちた所に行ってみると、そこは杏子の林でした。将軍達は杏子を口にしましたが、皮が厚くて実は薄く、苦くて喉が痛みました。怒った将軍達は杏子の枝をみんな切り落としてしまいました。
 2枚の布は、将軍達を助けるために西王母に遣わされた甘杏子と苦杏子の姉妹の仙女でしたが、悪戯心を起こしたために妹の苦杏子の仙女が射落とされてしまい、苦杏子の仙女が泣き続けたので、本来なら食べられる苦杏子が食べられない杏子になってしまったのでした。将軍達が寝静まると、甘杏子の仙女は苦杏子の幹に甘杏子の枝を接ぎ木しました。そして、二人の仙女が踊ると木はどんどん生長し、たくさんの実をつけました。
 翌朝、将軍は杏子の実が復活しているのに気付き、もいで食べてみました。すると、とても美味しかったので兵士達にも食べるように言いました。そして飢えと乾きを癒した将軍の部隊は再び討伐に向いました。
 後に将軍が敦煌に立ち寄った時、敦煌の役人に杏子のことを話し、接ぎ木で栽培するように勧めました。人々は李広将軍に感謝し、この杏子を李広の杏子と名付けました。
 現在でも李広杏子は、接ぎ木をしないで種から育てると苦くて食べられないし、他所の土地に植えると味が変わってしまうそうです。


 中国の『文昌雑録』のお話。
 (松田修著「花の文化史」(埼玉福祉会)より引用)

 ”昔、李冠郷という人の庭に、一株の杏の老樹があった。毎年春になると数多の花を開いて枝を飾るが、しかしかつて実がなったためしがない。ある年のことである。ひとりの老婆が現れて、この杏の樹を眺めていたが、たちまち笑いながら「来春になったら嫁を世話してやろう」と言って、その日はそのまま姿をかくした。その年の冬、夜更けてからくだんの老婆が再びこの杏の木下に現れた。みるとその手に一樽の酒を携えている。老婆は静かにその酒を枝にかけ、杏の樹に向かって、「これは婚家橦門の酒、處子は紅裾を求めているからこれを枝にかけておく」といい、祝い言を再三述べて瓢然とどこかへか立ち去ったのであったが、ふしぎなことに翌年の春になると、この花ことごとく果実となって美しく熟したということである。”


 長野県更埴市の「あんずの里」は、日本一のアンズの産地として知られています。元禄時代に伊予宇和島藩主伊達宗利侯の息女豊姫が、松代藩主真田幸道侯に嫁ぐ時に、故郷の春を忘れないように、故郷からアンズの苗木を取り寄せて松代町東条地区に植樹したのが始まりです。その後、藩が奨励したために普及しました。


アーモンド
memo

薔薇科
サクラ属
開花:3月中旬
結実:4月末
成熟:6月
裂果:8月
収穫:9月中旬
スペインでは「美しい樹木」の異名をもつ。古代ローマではグリークナッツ(ギリシアの木の実)と呼ばれた。
★消化促進。シルクロードのお供に?!

・学名 Prunus dulcis
Prunus : サクラ属
dulcis : 甘い、甘味のある
Prunus(プラナス)は、 ラテン古名の「plum(すもも)」が語源。
・地中海地方原産。
・「アーモンド」は英語、 「アメンドウ」はポルトガル語、 「アマンド」はフランス語。

豊かさ(多産)、神の祝福(約束、あるいは奇跡)、価値ある贈り物、神へ捧げる聖なる燭台、神の復活、目覚め(再生/春の訪れ)、神が見張っている事(神の目)
アーモンド全般の花言葉は、希望
アーモンド(果実)の花言葉は、軽率

more memo
(すもも)

(Japanese plum)
薔薇科

開花:3月
結実:4月
成熟:5月
収穫:--
・学名 Prunus salicina
Prunus : サクラ属
salicina : ヤナギのような
Prunus(プラナス)は、
ラテン古名の「plum(すもも)」が語源。

英語でプラム、フランス語でプルーン
・中国原産。万葉集にも登場する。
・春、梅や桜に似た白い花が咲く。
タイミングとしては、梅が終わってから桜が咲き出す
寸前、という頃。はっきりした5弁花。
・実(み)はあの「スモモ」になる。
プラム、ソルダムの名前で有名。
サンタローザ、スタンレーという品種もある。
干したものや、ジャムにも。
・「李下に冠を正さず」、または、「李下の冠」。
「李下」とは、すももの木の下、という意味で、 疑われやすい行動はしないほうがよい、ということ。
・「酸桃」とも書く。
・3月29日の誕生花
花言葉は「忠実、貞節、独立」

・「わが園の 李の花か 庭に散る はだれのいまだ 残りたるかも」 万葉集 大伴家持(おおとものやかもち)
もも

薔薇科

開花:3月
結実:4月
成熟:5月
収穫:--
・学名 Prunus persica
Prunus : サクラ属
persica : ペルシャの
Prunus(プラナス)は、
ラテン古名の「plum(すもも)」が語源。
・3月3日の誕生花(桃)
・3月27日の誕生花(枝垂桃)
花言葉は「チャーミング」(桃)
・花言葉は「私はあなたのとりこです」(枝垂桃)

・岡山県の県花(桃)→「桃太郎」伝説
さくら

薔薇科
・学名 Prunus × yedoensis(染井吉野)
Prunus lannesiana var. speciosa (大島桜)
Prunus jamasakura (山桜)
Prunus : サクラ属
yedoensis : 江戸の
lannesiana : 園芸家「ラネス」さんの
speciosa : 美しい,華やかな
jamasakura : ヤマザクラ(日本名)
Prunus(プラナス)は、
ラテン古名の「plum(すもも)」が語源。
・英語では、桜の木は「Japanese cherry」、
桜の花は「Cherry blossom(チェリーブラッサム)」。
・「桜花爛漫(おうからんまん)」
→ 桜が満開で、すばらしい眺めのこと♪

・「桜」の旧字は「櫻」です。
・3月8日の誕生花(桜)
花言葉は「優れた美人」(桜)
・東京都の花(染井吉野)
・山梨県の県花(富士桜)
しだれ桃
薔薇科
桃の花言葉「天下無敵」

梅だと思ってたけど、どうやら桃らしい
フェイジョア
自然落下を収穫し香りが出るまで追熟(10日程度?)してから、スプーンでいただく。パイナップルの芳香があるらしい。

別名:パイナップルグァバ

果実酒にすると甘みが出て美味しいらしい
花も食用になる
名前の由来は学者フェイフォア
びわ
(Loquat)
薔薇科
開花:12月
結実:3月
成熟:4月
収穫:6月中旬
・学名 Eriobotrya japonica
Eriobotrya : ビワ属
japonica : 日本の
Eriobotrya は、ギリシャ語の
「erion(軟毛、羊毛)+ botrys(葡萄)」
が語源。 表面が白い軟毛で覆われた実が、ぶどうのような房になることから。

花言葉:治療
・開花時期は、11/ 5頃〜12/25頃。
・中国、日本原産。
・葉の形が楽器の琵琶(びわ)に似ているところから名づけられた。「枇杷」の字は漢名から。
・花は白い地味なもので気づきにくい。
・翌年5月頃、実がなる。
種類としては「田中」と「茂木」の2種類が多く、「田中」は実が丸く、「茂木」はやや長め。


・「桃栗3年、柿8年」ということわざがあるがさらに「ビワは9年でなりかねる」ということわざもあるらしい。

・葉は厚くて固く、薬用になる。 関節の痛みによく効くらしい。
また、ビワの葉を2枚、産毛のあるほう(裏)をこすり合わせて患部に貼るのも効き目があるらしい。
・材は粘り強いので木刀、杖、くし、印材などに使われる。
・「比波」と書くこともある。
ざくろ
吉祥果
せきりゅう
ペルシャ(イラン)原産
西へはシリアからエジプトに伝わり、さらにギリシャに伝わって「カルタゴのりんご」と呼ばれた
種が多いことから、ギリシャ・ローマ時代には「豊穣のシンボル」

ビタミンB1、ビタミンC、ナイアシン、カリウム、エラグ酸、クエン酸他各種成分が幅広く含まれる。
金属製の什器はつかわないこと。
エストロゲン似作用は少量で発生、多量摂取に注意。

「紅一点」
中国の王安石が石榴の林の中に咲く花を詠んだ詩「石榴詩」から。

グラナダ(スペイン語)=ザクロ
グレナデンジュース、クレナデンシロップ

人肉伝説−鬼子母神伝説ーお寺(法華経)のお話
左手に子供、右手にザクロ。子孫繁栄。

いちじく
最初の衣服?…アダムとイブの葉っぱはこれらしい

「桝井ドーフィン(ドウフィン)」…1909年(明治42年)に広島の桝井(ますい)氏がアメリカから日本に持ち帰った

Spring.春 Summer.夏 Autumn.秋 Winter.冬

Copyrights ABAMA-farm, all rights reserved. since 1992-2008